ミツバチの学校『ビースクール』体験レポート

おでかけ

こんにちは、しまりす です。
先日、化粧品ブランド<ゲラン(GUERLAIN)>が、
サスティナブルな社会づくりの一環として取り組んでいるミツバチ保護について
子供たちを対象に授業を行うビースクール(BEE SCHOOL)に息子と参加してきました!!

当日は、プレミアムハチミツ専門店の<ラベイユ(L’ABEILLE)>とのコラボレーション授業で
ワークショップも充実。

大人でも知らなかったミツバチの働きや社会に与える影響を学ぶことができ、
子供も目を輝かせていました!

今回は、そんなビースクール(BEE SCHOOL)で学んだことやスクールの様子をご紹介します!!

ミツバチってどんな生き物?

みなさんは、ミツバチにどんな印象をお持ちですか??

ブンブン飛んでいる姿をかわいいなとも思いながら、私は刺されないように今まで逃げてきました。
でも、ミツバチって普段はおとなしくて滅多に刺さないらしいのです!

ただ、身に危険を感じると針で刺すこともあるようで・・・それは当たり前ですよね。
「ミツバチを見かけたら優しく眺める」これが接し方の正解です。

ミツバチの寿命

ミツバチは大きく3つに分けられます。

一つの巣箱(約2~3万匹)に対して、
「女王バチ」1匹
「働きバチ」数万匹
「オスバチ」数百~千匹。

働きバチは全員メスのハチです。

一般によく見かける働きバチの寿命は1カ月。

それに対し、女王バチの寿命は約2年とだいぶん差があります。

ハチの役割分担

●女王バチ
女王バチは実は初めは他の働きバチと同じメスとして生まれます。

その後、ローヤルゼリーだけを食べて育ち、あのように一回りも二回りも大きいハチになるのです。
ローヤルゼリーの力、半端ないですね。

女王バチは一日に約2000個の卵を産むことができると言われ、まさに子孫繁栄のために巣の長として君臨しています。

●働きバチ
働きバチは、外勤バチと内勤バチに分かれます。

外勤バチの仕事は、ミツを集めること。

行動範囲は半径2~3㎞と言われ、あんなに小さな身体で遠くまでミツを探しに出かけます。
結構体力ありますよね。

ミツを探しに行く個体がミツを見つけると、巣に戻り、八の字ダンスをして方角を仲間に知らせ、ミツの元に飛んでいきミツを集めます。

内勤バチの仕事は、外勤バチの持ち帰ったミツを巣で待っていて口移しで受取り預かること、
そしてそれを巣穴に貯蔵することです。

花のミツはそのままだとハチミツのようにトロッとしていないので、羽でミツを仰いで水分を飛ばしてから貯蔵していきます。

●オスバチ
オスバチは主に巣にいて子孫を増やす仕事を担っています。

ミツバチが一生のうちに作るハチミツの量

一匹の働きバチが一生の間に集めるハチミツになる蜜の量は、実はそれほど多くありません。

なんとその量、「ティースプーン一杯」。

毎朝ヨーグルトに入れるあの量です。

ハチミツってとても貴重なものだったんですね・・・もっと味わって食べようと思いました。

ミツバチの恩恵

ミツバチは花などのミツの採取によりハチミツを作りますが、実はその行動が様々な植物の受粉の手助けをしています。

なんと、世界で栽培されている「作物の75%の受粉を助けている」と言われているのです。

食べ物としての作物以外のお花などを含むと、そのシェアはさらに広がり、約90%以上の作物に影響するとのこと。

ミツバチがいなかったら、今のような緑豊かな世界はなかっただろうし、食べ物も全然変わっていたかもしれませんね。

また、ミツバチの作り出すものもハチミツだけではありません。

海外でパーフェクトフードとして注目されている栄養価の高い「ハチミツ花粉」、
ミツバチが巣の周りに貼るハーブなどからできる「プロポリス」、
ハチミツ花粉とプロポリスを組み合わせて作られた「ローヤルゼリー」、
キャンドルにもなるミツバチの巣を構成する物質「蜜ろう」。

無駄にするものが何もないほど、ミツバチは様々なものを人間に与えてくれています。

ハチミツ採取体験

ビースクールの後半は楽しいワークショップの時間。
実際のハチミツ採取のシーンを体験します。

ハチミツ採取の簡単な流れは以下の通り。
①燻煙器でミツバチを鎮める
②巣板を取り出す
③蜜蓋を切り取る
④遠心分離機に入れてぐるぐる回す
⑤ハチミツをこして出来上がり

①燻煙器でミツバチを鎮める

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今回はミツバチは連れてきてなかったので省略でした。

防護服を準備してくれてそれを着て気分を味わう子供たち。
夏というのもあって暑かったようですが、採取の大変さもわかるし、着れて嬉しいしでこの時点で気分もかなり上がっていました。

②巣板を取り出す

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ここでは、巣箱から出してすぐの状態の巣板をもって、重さを体験。

ハチミツがぎっしり詰まった巣板はとっても重そう。
私は息子が落とさないかヒヤヒヤでした。

係りの方のサポートの元、しっかりその重さを体験していました。

後ほど、ハチミツを採取した後の巣板も持たせてもらうのですが、全然重さが違った(軽かった)ようです。

③蜜蓋を切り取る

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ハチはミツがいっぱいになると、その巣穴に蓋をするようで、その蓋を外していく作業です。

もともと、ハチにとってハチミツは冬の植物がない時のための大切な食事。
保存状態よく保管する術をしっているのですね。

ちなみに、外した蓋は蜜ろうとして使用するようです。

この作業はみんなの前でラベイユの方がしてくださいました。

④遠心分離機に入れてぐるぐる回す

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これは大盛り上がりでした!!

今回の参加者の中で一番小さかった息子は恐る恐る回していましたが、
大きいお兄ちゃんたちはブンブン回しており、ハチミツが遠心分離機の外についてしっかり採取できていました。

透明な機械だったので、ハチミツが外に向かって飛んでいく様子もわかって、
みんな「おぉ~!!」と歓声を上げていました。

⑤ハチミツをこして出来上がり

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遠心分離機を傾けて、こし器にハチミツを流す様子をみんなで見ました。

とれたてのハチミツは黄金色。
トロッとしたハチミツがとても美味しそうでした。

<ゲラン(GUERLAIN)>とは

今回の主催の<ゲラン(GUERLAIN)>からは、日本の社長が来てくださり、丁寧にその歴史やミツバチとの関わりを説明してくださいました。

<ゲラン(GUERLAIN)>は、1828年にフランスパリに創業した化粧品ブランド。

もともと、香水を作っていたというのもあり、その香りの成分を取るお花を守るために、ハチの保護にはだいぶん前から取り組んでいたようです。

また、1853年、ナポレオンの妃に香水を納めた際に作った香水のボトル「ビーボトル」は今でもこのブランドの象徴ともなっています。
ナポレオン家の家紋は「ミツバチ」。
ボトルにはゴールドでハチの巣がデザインされ、とっても上品で高貴な印象です。

私もいくつか香りを試させていただいたのですが、重たい香りだけでなく、フレッシュで瑞々しい印象のものもたくさんあり、付けやすそうな印象でした。
シリーズによりバリエーションがあるようです。

<ラベイユ(L’ABEILLE)>とは

ミツバチについて詳しくレクチャーしてくださった<ラベイユ(L’ABEILLE)>は、
世界12か国80種類以上のハチミツを仕入れて販売している、プレミアムハチミツ専門店。

1946年創業で、もともとは愛媛でみかんのハチミツを取る養蜂家としてスタートしています。

販売するハチミツは、直接養蜂家を訪ね、土地や環境を見ながら養蜂家と語り合い、品質だけでなくその価値観をも確認するという徹底ぶり。

変わりゆく環境の変化が少しでも健全さを保てるようにと、都市養蜂の応援活動や都市に花々を増やす活動にも力を入れています。

その一環として、福岡では、福岡三越の屋上でハチの養蜂をしており、「天神ハチミツ」として販売をしています。
福岡三越の屋上には多い時で6万匹のミツバチが住んでいるらしいです。

ハチミツなので、その時期や産地によって味がだいぶん違うのですが、
今回試食させていただいた「天神ハチミツ」は香り高くて甘味が強くて美味しかったです。

ミツバチの大切さを実感

今回はミツバチの知られざる働きぶりを知ることができ、
想像以上にミツバチの地球環境に与える影響が大きく、驚きました。

知らないと、ハチ=刺す=怖い で済ませてしまいそうですが、
これからは親子揃って温かな目でミツバチの活動を応援できそうです。

改めて正しく知ることって、やはり大事ですね。

6歳の息子にとっては細かい説明は少し難しかったようですが、
それでもミツバチが人々にとって、
そして地球にとって大切な存在だということは理解できたようです。

ビースクール、本当に素敵な体験でした。

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