こんにちは、 しまりす です。
今日は6歳の息子の乳児期のアレルギー発覚と今までの経緯について書きたいと思います。
現在の子供アレルギー判定クラスは、卵白2、乳6。
常にエピペン(救急対応時の自己注射薬)を持ち歩いている重度のアレルギー持ちです。
「子供が食物アレルギーになって困っている、どうしようか悩んでいる」
という方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
生後5か月で食物アレルギーが発覚
子供のアレルギーが分かったのは生後5か月の時。
長時間家族に預ける必要のある日ができたため、ミルクの練習を始めた時でした。
しまりす の場合は、母乳も必要量出ていたので完全母乳で育児しており、ミルクをこの時初めて与えました。
なかなか飲んでくれないのを、味がいつもと少し違うからかな・・・と思っていたのですが、
1時間後、どこか熱そうだなと思い、寝ている子供の服を開けると
背中一面が真っ赤になっており、慌てて病院に連絡したのを覚えています。
病院がちょうど夜間診療前の休憩に入る予定だったので、あと1時間待って収まらなかったら連れてくるように言われ、
家で待機している間にすこしずつ赤みが引いてきました。
病院の指示で翌朝受診。
食物アレルギーかもということで、血液検査を実施。
1週間後、卵と乳にアレルギーが認められました。
この時のアレルギークラスは卵白2、牛乳1でした。
食物アレルギーとは
食物アレルギーとは、風邪の時などに身体がウイルスに反応する免疫反応が、身体に害を与えない食物に対しても過敏に働くことで起こります。
食物の中に含まれるたんぱく質に反応するため、離乳食などはアレルゲンになりにくいお米、野菜や果物から始まることが多いです。
かゆみや蕁麻疹、咳などの症状が出ますが、反応には度合があり、重度になると消化器や呼吸器、循環器や神経にまで症状がおよんでしまうのです。
複数の臓器に症状が現れた場合、アナフィラキシーと呼び、さらに血圧低下や意識障害などのショック症状を伴う場合はアナフィラキシーショックと呼ばれ、迅速な対応が必要です。
幼少期に発症した卵や乳などのアレルギーは、成長するにつれ治りやすいとされています。
食物アレルギーはどうやって判定される?
食物アレルギーは、血液検査や皮膚テストなどの方法で原因となるアレルゲン(食品)を特定していきます。
血液検査をするところが多いと思いますが、その結果に応じて食品ごとに0~6の数値で示されるクラスに判定されます。
0は陰性、1は疑陽性、2~6は陽性です。
ただし、ここで数字の少ないクラスに判定されたとしても症状が出るか出ないかは人それぞれ。
高い数字のクラスに判定されても症状なしであれば食べることができますが、
数字が低くても反応がしっかり出る人もいるので、検査はあくまでも目安。
症状に応じた対策が必要です。
食物アレルギーの対策は外出先や学校などでは除去を基本としますが、症状に応じて食べられる範囲で食べる食事療法を実施する場合もあります。
重たい症状の場合は、経口負荷試験を病院で実施し、食べれる範囲を広げていきます。
経口負荷試験では、病院の医師、看護師、栄養士が立ち合いの元、アレルゲンを含む食品を少しずつ口に入れ経過観察します。
プロフェッショナルがすぐそばで様子を見てくれているので、何かあった時の対応が素早く、
いったん中止などの的確な判断も行ってくれるので心強いです。
しまりす 親子も現在は病院の負荷試験に通っています。
経口負荷試験 卵アレルギーの進捗
卵は、卵に含まれるアレルゲンの一つであるオボアルブミンは、過熱によりアレルゲン性が低下する性質を持っています。
卵アレルギーと診断された人は「クッキーなどの高温で加熱したもの→ゆで卵→炒り卵→マヨネーズ」などのように段階を追って経口負荷試験を実施します。
うちの子供の場合はマリービスケットからのスタートでした。
1歳児にはクラス4の判定まで数値が上がってしまいましたが、順調に進み、病院ではマヨネーズまでクリアしています。
かきたま汁などは少しかゆみが出るかなというのが気になるので、生や半生には気を付けつつ、量を食べすぎない範囲で調整して卵は普通に食べられるまでにはなりました。
血液検査でも6歳時点で2の判定まで数値も下がっています。
卵はつなぎなどに使われることも多いので、素材表示や総菜売り場などではチェックが必要です。
経口負荷試験 乳アレルギーの進捗
実は我が家の一番の悩みでもある、乳アレルギー。
0歳児では2の判定でしたが、1歳時点で5、2歳時点で6と数値が上がってしまいました。
少し珍しいケースのようですが、なかなか数値が下がらず戦い続けています。
牛乳は過熱してもアレルゲン性が低下しにくく、多くの料理に混入しているため注意が必要です。
コンソメやハム、その他加工品など一見入っていなさそうなものにも入っていることも多いので、買い物時は裏の表示のチェックが欠かせません。
卵、乳、小麦、えび、かに、落花生、ゴマ、くるみの8品目は特定原材料に指定され(くるみは2025年3月31日まで猶予期間あり)、容器包装された商品には必ずついているものなので確認することで多くの誤食は防げます。
ただ、店頭での対面販売や外食は義務は除外となっています。
しまりす もかなり慎重に確認はしていたつもりではあったのですが、確認不足や、店側の不注意、子供たち同士のやり取りなどの事故で何度か救急車に乗ってしまいました。
重度ということもあり、なかなか経口負荷試験を受けることもできず、乳に関しては完全除去状態が続いていました。
本気で克服しようと思ったら
乳アレルギー対策がなかなか進まず、完全除去を続けていた息子5歳のある日、
子供が風邪気味で少し免疫が低下していたからか、魚を食べてアレルギー症状に似た症状が出てしまい、呼吸が苦しくなって、アレルギーでお世話になっている大きな病院に運ばれました。
その時、当直で見てくださった病院の先生に言われた言葉に衝撃を受け、今は前向きに食物療法を進めています。
しまりす が仕事をしている関係もあり、これまでシフトのお休みの日に合わせて病院を受診していたのですが、大きな病院になると、先生も曜日代わりで交代外来になっています。
主治医を決めずに受診を続け、半年に1回の血液検査の結果を見て、経口負荷試験見送りをしてきました。
病院の先生に対応にそんなに差を感じたことはなかったのですが、
先生も、多くの患者さんを抱えている中で、いつも見ていない重度の子供のリスクのある試験を何が何でも進めようとはなかなかなりませんよね。
当直の先生に、「大変だろうけど主治医を決めて、責任をもったアドバイスの元、そろそろ進めたほうが良いのでは」という助言をいただき、ものすごく反省しました。
何度も救急車を呼んでいるので、経口負荷試験を進めていくのは勇気のいることなのですが、
もはや何もしないでよくなることはないため、今は主治医の先生と細かく数値を見ながら少しずつ前進させようとしています。
食物アレルギーを克服したいなら、専門病院で主治医を見つけよう
経口負荷試験をするしないは、アレルギーの度合にもよるので一概には言えませんが、
専門の病院で主治医の先生を見つけ、アドバイスをいただきながら進めていくのをお勧めします。
主治医の先生がいると、細かい変化も相談しやすく、なんといっても子供の成長を一緒に喜んでくださるのが魅力です。
それだけでも、親は安心するし、一人で戦っている感がなくなるので気が楽になりますよね。
食物アレルギー、大変なのは子供本人であることは間違いないのですが、
近くで苦しそうな姿を見たり、いろいろメニューを考え食事の準備をするお父さんお母さんにとっても
とても大変なはずです。
一緒に考えてくれる専門家はとても心強い存在ですよ。
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